2010年11月01日

倫理学をとてもわかりやすく解説している

著者は、大学や大学院でビジネス倫理学の教鞭を執るヒゲの太っちょ教授。
ビジネス倫理学の第一人者である。講義では非常に愉快な語り口で学生と共に考えながら講義を進めるスタイル。
日本においてのビジネス倫理学の歴史はそう長くはないが、著者がその領域と論議を深めたと言っても良い。
本書では、カントやローズ、ミルなどの哲学思想を非常にわかりやすく解説している。
また、ビジネス倫理に関するケーススタディも取り上げており、内容は非常に濃い。
さらに、昨今の企業不祥事について、倫理学の観点から言及している点も学術的に新しい切り口である。
大学院ビジネススクールでもビジネス倫理学の教科書として採用されている。

リスク管理について考えさせられる1冊
「倫理学」と言う言葉から、学問的かつ哲学的なイメージを持っていた。
しかしながら、本書を読んで「倫理とは非常に身近で重要なことなのだな」という認識を持つようになった。

本書は、大きく分けて「理論」と「実践」との2つの内容に分かれている。
前半の「理論」部分では、倫理学の分類や考え方について述べられている。
比較的わかりやすく記述され、初めて「倫理学」にふれる人にも抵抗なく読むことができるだろう。
後半部分は以下のようなケースに基づく討論会を収録した形となっている。

「慰安旅行で男性社員が風呂場で女子社員の入浴をのぞきました。さ、どうしますか?」

「海外に工場を建設しました。しかし少年・少女が学校に行かずに労働に従事しています。法律上は問題ありません。このまま従事させますか?」

倫理とはとても難しい問題であり、我々の身近に常に存在するものだということを痛感した。


薄いが内容は濃い
カント、ローズ、ミルの理論から紹介されておりこの分野がいかに未開拓の分野かわかる。著者アメリカから帰国したとき胡散臭い学問研究したねといわれたらしい。後ろの参考文献、WEB SITE情報素晴らしい。 
現代社会の倫理を考える〈3〉ビジネスの倫理学)
コーチ ショルダー



ラベル:梅津 光弘 倫理
posted by なつみ at 18:57| 読書 | 更新情報をチェックする
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