2010年11月01日

チクリと刺し、クスリと笑わせる

田辺 聖子の苦味を少々 399のアフォリズム

まぶしくて正視できない
谷沢永一氏の紹介から手にした本。
著者が「女のおっさん・・・」と表現された書名もあるようですが、
イや、なかなか“淑女”であらせられると、感じ入ります。
人、女、おんなというこのようにゆたかで、
男、我と異なるものか、キモに命じた次第です。
少し年月を経て、再読します。

チクリと刺し、クスリと笑わせる秀逸な箴言集
 谷沢永一氏が強く推薦していた箴言集です(アフォリズムとは簡潔鋭利な評言を指します)。短い言葉の中にチクリと心を刺しながら、クスリと笑いを誘う箴言が詰まった秀逸な一冊です。目次から読み取れるテーマは人生、男女、恋愛、家庭、ハイ・ミス、中年、世相と文化といった内容です。この本は書評を読むより、その箴言をいくつか読んでみる方が適切でしょう。書評よりも箴言の方が簡潔なのですから。 (以下、本書より抜粋) 9・・・ゆとりは、金や物品のあるなし、経済力のいかんにかかわらないものだが、しかしなぜか、世間の人間は、物質的にゆたかだと、ゆとりを持つようである。 73・・・「ちゃんとしすぎて具合の悪いときもある。自分だけがちゃんとしている、と思う奴は、人にきびしいからね。」 136・・・男の仕事というのは、結局、あとで金を支払う、人生すべてこのことに尽きているように思われるのだ。 275・・・「人生は非常識の連続や」 298・・・人生は、もうゆきどまり、と思っていても、必ずどこか、抜け道があり、神サンはちゃんと、「この道抜けられます」の札を吊るしておいてくれてるのである。逆上しているときは、それが目に入らないけれども。 299・・・しかし、いかんせん、努力する能力も生まれつきのものなのだ。生まれつき努力する能力に恵まれてる人は、周囲がよせといっても、努力せずにはいられないものなのだ。努力しない人は、生まれつき、努力する才能に恵まれていないのだから、どんなに周囲で努力するようお膳立てをしてやっても、しないのである。自分が努力したから、人も努力するべきだ、と強いるのは、このへんのところがよくのみこめてないからである。 ちなみに最後の399番目は傑作でした。だからといって本の後ろから読み始めないで下さい。前から順番に読み進めていってはじめて399番目が活きて来るのですから。
苦味を少々 399のアフォリズム
ヴィトン モノグラム


ラベル:田辺 聖子
posted by なつみ at 16:29| 読書 | 更新情報をチェックする
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